freee導入で手作業で対処していた月500枚の請求書を全て自動化。DX化は新しい可能性に気が付く”カギ”となる。
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freee導入で手作業で対処していた月500枚の請求書を全て自動化。DX化は新しい可能性に気が付く”カギ”となる。

株式会社サイボク
freee導入で手作業で対処していた月500枚の請求書を全て自動化。DX化は新しい可能性に気が付く”カギ”となる。
freee導入で手作業で対処していた月500枚の請求書を全て自動化。DX化は新しい可能性に気が付く”カギ”となる。

お客さまの課題

・専用端末のみでのアクセスおよび操作で不便と感じていた。
・月間500枚の紙の請求書を直接手入力して会計ソフトに転記していた。
・グループ会社5社のデータ管理が煩雑であった。

導入したもの

freee会計

効果

・自動で経理作業を行ってくれるため、業務負担が減った。
・受領した請求書のデータを覚えてくれるので、使えば使うほど正確性が増していく。
・月次の締作業が楽になった。

貴社の事業内容について教えてください

株式会社サイボクは埼玉県日高市に本社を置き、豚の生産からお肉の販売までをおこなっています。同社では、経営方針の刷新に伴ってバックオフィス業務の作業量が増えてしまったという課題を解決するためにfreeeを導入しました。導入のきっかけや、今後の運用についてなどを取締役財務部長の澤口英樹さま、財務部経理課の小川尚哉さま、亀井佑美さまに伺いました。

弊社では、自社ブランド豚であるゴールデンポーク及びスーパーゴールデンポークの生産から販売までを自社で一貫しておこなっています。埼玉県日高市の本社エリアは「豚のテーマパーク」として展開しており、ハム工場・ミートショップ・レストラン・カフェ・野菜直場所・天然温泉施設・芝生が広がるアスレチック施設などがあります。グループ会社の中には、自社ブランド豚専用の配合飼料工場もあります。

freee導入前のバックオフィスにおける課題は何でしたか?

小川さま:

オンプレシステムを使ってバックオフィスを運用していました。オンプレですので専用のパソコンでしかアクセスできず不便だったことを覚えています。また紙ベースのアナログな作業が多く、紙の請求書を直接手入力で会計のソフトに転記していました。

グループ会社が全部で5社あるため、それぞれのデータの管理も必要でした。また、請求書のやり取りが月間で500枚ほどあるため、これを全て手作業で行うのはかなりの重労働です。これらを改善しなければならないと社内で話が上がり始め、加えてオンプレシステムの更新時期も近づいてきたため、この課題の解決を目指しfreeeを導入しました。

freeeを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

澤口さま:

最初は社長のひとことがきっかけでした。社長自らDX化の情報を収集している中でfreeeの名前が上がり、気になった社長が我々に「freeeってどうなの?」と問いかけのです。そこから社内で調査、検討が始まりました。

様々なシステムがある中でfreeeに決めたのはなぜですか?

澤口さま:

最終的な判断はりそなデジタルハブさんの存在が大きかったと思います。

クラウドの会計システムの数は非常に多く、正直なところ、結局どのシステムが自社にとってベストなのか分かりませんでした。その中でシステム選定のきっかけをくれたのがりそなデジタルハブさんでした。車選びに例えるとディーラーですね。

私たちがクラウドシステムを導入することでどんな未来を目指しているのか、現在の事業規模に対してどのようなソフトが合っているのかなど、平等な立場でアドバイスをいただけました。ここでりそなデジタルハブさんから真っ先におすすめいただいたのがfreeeでした。

その後、展示会では実際にfreeeを触ってみました。加えて「ここだけは抑えたい」というポイントがあったため、その点についてもfreeeの営業に直接質問し、本当に会社の状況と合うのか自分たちの目で最終的に確かめ、導入を決めました。

導入時の苦労を教えてください

小川さま:

freee独自の機能であるタグ付け機能や仕訳の入力方法の理解に時間がかかりました。

亀井さま:

あとは、freeeに対応するために既存のフローを一部変更しなければいけないため、ここの仕組み化が一番大変でした。

まずは、freeeで出来ることを知ることから始めました。今までの自社のバックオフィス運用方法をシステムに当てはめてみると、なかなか現行のままでは実現できないことも明るみになってきました。freeeの機能に合わせて自社の運用を変えていくべきなのか、それともこれまでの運用方法を貫くべきなのか、迷ってしまったことも正直あります。

だからこそ、この3人で一丸となって、話し合いながら運用を進めています

スタッフの皆さんの抵抗はありましたか?

澤口さま:

会計ソフトをfreeeに変更することを聞いたときは驚いたと思います。freeeによって自分たちの仕事がどう変わるのかの将来図を示し説明し理解して頂きました。DX化は、自分達にとっても良いことなんだということに気づいてからは、不安感から期待感に変わっていったと思います。

加えて、弊社では誰かITに詳しい人が筆頭になって全社DX化を進めているのではありません。正直に言えば何か新しいものに抵抗感はあったと思います。それでも社長が「できるところから電子化していこう」と自ら旗振り役となり動いていることが背景にあったことは大きかったです。

今ではもう、社内各部署においてDX化に対する抵抗感はなく、徐々に広がり始めている状態です。

freeeを導入して変わったことはありますか?

小川さま:

「自動で経理」の機能はとても便利です。これまでは口座情報を11つ拾って潰していたのですが、freeeの自動で経理はだんだん情報を覚え、自動化していくため、この業務がとても楽になると思います。

加えて、受け取った請求書のデータも覚えてくれるので便利です。例え1回目のスキャンで間違いがあったとしても、その間違えも記憶してくれます。だからこそ、2回目のスキャンではここが改善され、使えば使うほど正確性が上がっていきます。

月次の締め作業が楽になることもポイントです。

取引先の企業では電子化は進んでいますか?

亀井さま:

普段は紙で請求書を受け取ることがすごく多いので、これらをスキャンして保管しています。ですので、電子化が進んでいるという印象は受けていません。

しかし、電子帳簿保存法やインボイス制度が始まって少しずつ課題が出てきました。他社も少しずつ電子化を進めようとしている印象は受けます。

貴社のバックオフィス運用について、今後の展望を教えてください

澤口さま:

管理会計から、その他情報収集のような業務に振り分けることによって、 関係する各部門に対する、個々の経営財務という立場から、アドバイスや情報提供などに時間をかけられるようになるといいなと思っております。

これを実現することで「うちの会社は変わったね」と言われたら嬉しいです。

最後にクラウドシステムを検討している企業さまに対してアドバイスをお願いします

澤口さま:

先ほども申し上げた通り、車選びで言えばディーラーのような、自社にとっておすすめのソフトを紹介いただける会社と出会えるかという点が非常に重要だと思います。特に中小企業にとって、会計などのソフト選びは滅多に経験しないはずです。一方で失敗も許されないほど重要な判断でもあります。

ですので、足りない知識や経験を補ってくれる立場の仲介会社との出会いは非常に重要なのです。

freeeに関しても、埼玉りそな銀行さんが弊社の状況に合っていると判断し、パンフレットを置いていかれたことがスタートでした。その後、クラウドシステムを検討するタイミングでりそなデジタルハブさんにご連絡させていただき、そのまま導入するに至りました。りそなデジタルハブさんは、物腰柔らかくご対応いただける点が非常に魅力的です。

小川さま:

ソフトを決めていく中で、展示会に行ってみることもおすすめです。ざっくばらんにシステム会社の担当者に不安な点を質問する事ができ、実際に画面を触ってみることもできます。仲介会社に話を聞いた上で、一度システムの使用感などは体験し、これらの情報を元にシステムを選んでいくことが、納得感のあるシステム選定において重要であると、今回を通して改めて感じました。

亀井さま:

新しいシステムを導入すると、どうしても「このシステムは難しいな」「このシステムは使えないな」と考えがちだと思います。しかし、システムに慣れるまで使い、この思いを乗り越え、システムの機能を使いこなせるようになればなるほど、これまでの運用と比べて便利になることも増えていくはずです。
今までにはない、新しい可能性に気がつくチャンスも眠っています。

澤口さま:

さらに、私たちは会計システムの変更にあたって現場の声に耳を傾けることにしました。紙での管理が大変であることは、パートさんからの意見です。

やはり大事なことは、スタッフが大変だと思っていることを上司に伝えていくことです。また、上司はその声にきちんと耳を傾ける姿勢や、スタッフが言いやすい雰囲気を作ることも大事だと思います。

言いづらいことを発信していくことは、現状の課題の改善に繋がります。だからこそ、現場の方は大変なことは大変だと伝え続けるべきです。伝えないと、管理職がその事実に気がつかないことも多いと思います。

りそなデジタルハブより一言

今回は、銀行の支店担当者が日々接点を持つ中で弊社を知っていただき、サイボク様のシステム導入検討タイミングが合致したため、お話がスタートしました。お客さまがあげていた試算表の作成や複数の拠点間での情報共有に時間がかかるといった課題を解決するため、弊社からfreee株式会社をご紹介しました。freee株式会社の会計ソフトのクラウド化、請求書仕訳の自動化、銀行口座連携により、お客さまのありたい姿である「スピード感ある経営判断」を実現するための一歩を踏み出していただきました。

りそなデジタルハブはfreee株式会社と共に、お客さまのバックオフィス業務の効率化と本業部分への注力を支援し、今後も貢献していきます。

 

取材日:2024年7月4日
※記載の部署名は、取材時の名称です。